口腔機能低下症
口腔機能低下症は保険が適用されるため、安価な費用で治療を受けることができます。
従来の保険制度では、保険適用範囲は65歳以上と定められていましたが、2022年4月から改定され、50歳以上へと適用範囲が拡大されました。
口腔機能の低下が生じると、食事や会話に支障をきたすようになり、対人関係に困難を感じる、外出や外食をしなくなったりして、社会とのつながりが減少する傾向があります。
また、口腔機能の低下により口腔付近の筋肉が少なくなると、容姿や表情が損なわれ、言語的・コミュニケーション能力が低下すると言われています。
そうすると、人とのつながりを良好に保つことが困難になり、閉じこもりがちになったり、買い物や交通機関の利用などといった知的能力を必要とする活動も減少し、身体的・精神的にも活動が不活発になり、寝たきりや認知機能低下のリスクが増加することになります。
厚生労働省の調査によると、口腔機能が低下している方は、低下していない方と比べて、要介護状態になるリスクが2倍以上高いという報告がされています。
口腔機能が低下すると、食欲も低下しがちになり、栄養に偏りが生じるようになります。
結果、筋力も現象し、代謝機能や運動機能も低下することになり、悪循環が生じるようになります。
診断方法
- 舌苔の付着度を調べることで、お口の中の経血度を検査します。
- お口の中の水分量を検査します。
- 乾燥したガーゼを用いて、唾液量を測定します。
- 咬合力を測定します。
- 発音による、口唇や舌の動きを測定します。
- 舌の力を測定します。
その他、歯科医師の問診により、総合的に判断を行います。